南青山骨董通りのカイロプラクティックVOICE OF SPINEのブログ

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ストレスと関節変形、そして痛み止め薬
外山です。

今回はストレスと関節変形の関係、そして、非ステロイド系鎮痛剤についてお話したいと思います。

変形性関節炎というのは例えば椎間板障害、変形性膝関節症、変形性股関節症など、関節の軟骨が磨り減ってしまうことで起こる炎症、痛みです。

このような場合、軟骨の成分であるコンドロイチン硫酸やグルコサミンといったサプリメントが効果的とされています。これは何故なのでしょうか。


実はこれにはストレスが大きく関係しています。


まず、体の解毒は肝臓で主に行われます。「解毒」とは、体内に入ってきた毒物や細菌、ウィルスなどをやっつけたり、不要になったホルモンを分解して便や尿として捨てられるようにする過程のことです。
この過程は2つの段階に分けられていて、それぞれフェーズ1、フェーズ2と呼ばれています。

フェーズ1ではある物質を他の物質に変えます。フェーズ1で生じる中間代謝物質は大変有害で、がんの原因になるものもあります。また、その過程で多くのフリーラジカルを生じます。フリーラジカルは細菌やウィルスなどの外敵を攻撃する働きがある反面、正常な細胞も攻撃し炎症を広げる働きもあります。この時にビタミンCや、E、その他グルタチオンなどの抗酸化物がこのフリーラジカルを中和して無害にします。
フェーズ2ではフェーズ1で生じた中間物質をさらに代謝して無害にします。このフェーズ2の一過程として、硫酸が使われるのです。


では、この解毒とストレスとどう関係があるのか。


ストレスがかかると、副腎からコルチゾールというホルモンを分泌します。コルチゾールとは、ストレスがかかったときに、それに負けないように血糖値を上げたり、血圧を上げる、内臓から四肢の筋肉に血液がいくようにするなど、緊急時に備えて緊張状態にするホルモンで、「闘争と逃走」のホルモンともいわれます。

さて、ストレス下でコルチゾールが多量に分泌されると、今度は肝臓で分解しなければなりません。すると、解毒のフェーズ2で体の中のストックされている硫酸が使われてしまいます。すると、軟骨の再生のために使われるべき硫酸分子が足りなくなってしまうのです。つまり、傷んだ軟骨が修復できなくなってしまうわけです。これが変形性関節炎の原因になるのです。


また、コルチゾールが分泌されると、腸の粘膜で炎症を起こします。すると腸の粘膜が荒れて、通常なら吸収されないような大きな分子の物質が吸収されてしまいます。これをLeaky Gut Syndromeといいますが、腸からの血液は肝臓で解毒されますので、このような状態は肝臓にさらに負担をかけます。


さらに、前述のように肝臓でのフェーズ1の解毒過程で多くのフリーラジカルが生じます。肝臓には多くの抗酸化物がありますが、解毒に手間がかかれば当然多くの抗酸化物が使われます。やがて抗酸化物が足りなくなると、さまざまな部位で炎症、変性が起こります。これは肝臓だけでなく、脊柱や末梢の関節でも同様に炎症、変形が起こります。

炎症、変性が起こると、関節の中の痛みのセンサーを刺激して痛みを感じます。


これが、悪循環になってしまうのです。



さらに、この悪循環に拍車をかけるのが、非ステロイド系の痛み止めです。非ステロイド系の痛み止めには、アスピリン、イブプロフェン、インドメタシン、アセトアミノフェンなどが含まれます。臨床をしていると、気軽に痛み止めを飲んでいる方が非常に多いのですが、その弊害をこれからお話します。


痛み止めを飲むと、プロスタグランジンという炎症性物質を抑えることによって痛みと炎症をブロックします。しかし、ロイコトリエンというやはり炎症性の物質が逆に増加します。徐々に薬が効かなくなり、薬の量を増やすか、もっと強い薬に変えることになります。

また、痛み止めは腸の出血傾向を強めて、さらに葉酸という小腸の粘膜の再生に必要なビタミンの働きを阻害します。これはリーキーガットシンドロームを悪化させます。


さらに、当然肝臓で代謝されることで体の中でストックされている硫酸を枯渇させてしまいます。

また、AKの見地からいうとそれぞれの臓器は特定の筋肉を過剰に緊張させたり弱化させます。すると、その筋肉が関係する関節の動きは異常になり、関節のダメージをさらに悪化させます。例えば、小腸なら腹筋や太ももの前の筋肉、肝臓なら大胸筋などと関連していますから、肩の痛みや膝、股関節にダメージを与えるかもしれません。

このように、ストレスは関節のダメージに影響し、また、痛み止めも、逆に関節のダメージを悪化させます。


私にも、20代前半にも関わらず腰椎の変性の問題をわずらった身内がいました。彼はその当時毎日休みもなく真夜中に帰宅して早朝出勤するというとんでもない業界にいましたので、体の中ではこのようなことが起こっていたのでしょう。当時は私もまだRMITの学生で、「ストレス」が原因なんだろうなと何となくはわかっていても、若いのになぜこのような状態になってしまったのだろうと不思議に思っていました。


人間というのは、本当に臓器同士、または心身相互に関連しながら健康な状態を保っています。体全体の状態を整えながら健康を取り戻すことが、このような症状を予防、改善していく最善の道なのです。

カイロ神経学の300時間コースのセミナーも始まりましたし、AKも継続して勉強しています。その他にもいろいろと学ぶ必要がありますが、学べば学ぶほどその重要性を強く感じますし、多くの方にもっと伝えていくようにしようと思います。




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Posted by : 外山誉人 B.App.Sc.,B.C.Sc. ICAK認定アプライドキネシオロジスト | カイロプラクティックについて | 17:51 | comments(0) | trackbacks(0)
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