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妊娠中の殿部痛(お尻の痛み)
2010.09.08 Wednesday
外山です。太陽はまだまだ強いですが、日陰に入ると風が気持ちいいほどになってきました。少しずつ、秋に近づいてきたのでしょうか。
さて、今日は妊娠時の殿部痛の症例をご紹介します。
妊娠中は腰痛などの症状が出やすいといわれますが、殿部痛も妊娠中に生じやすい症状のようです。
この方は左の殿部痛を訴えて来院されました。妊娠5ヶ月目、お腹が大きくなり始めてから段々と左の殿部の筋肉の痛みを感じてきたとのことでした。座っていたり、歩いているとつらくなるとのこと。痛みはちょうど中殿筋の部分で圧痛がありました。
妊娠する以前はなかった症状とのことで、大きくなり始めたお腹が関連しているのは明らかです。
そこで、背骨や骨盤を確認する前に、まず子宮の位置や胎児の位置などの問題を疑いました。中殿筋は子宮と関連しているので、子宮の位置異常や異常な緊張は中殿筋を固くしたり、逆に弱くしたりするのです。
お腹(胎児)を優しくさまざまな方向に動かし症状の軽くなる位置を探しました。症状の消える位置が見つかったので、そこで維持するよう治療すると、即座に症状は消えました。
胎児が大きくなり始めると、子宮が周囲の臓器から圧迫を受けたり、胎児の位置の関連で子宮自体に部分的に異常に緊張した部分が生じ、それが関連する筋肉に痛みやアンバランスを起こすことがあるようです。
この方の場合、子宮が大きくなるにつれて周囲の臓器とうまく滑りながら大きくなっていってくれればいいのですが、部分的な固着が起こっていて(内臓生体力学ではフィクセーションと呼んでいます)滑らなくなっていたようでした。
妊婦さんですので、過剰な刺激は逆によくないため、骨盤の修正と背骨を数ヵ所アジャストして治療を終了しました。
症状が再発した際に自分で修正する方法もアドバイスしました。
そのほか、妊娠中は胎児の位置が悪いと動脈や静脈、リンパ管を圧迫して太ももの前の痺れや痛み、浮腫を起こすことがあります。このような場合も胎児の位置を優しく修正してあげるだけで症状が緩和されます。
ただでさえ妊娠中は心身ともに大変でしょうから、多くの方のお力になれればと思います。
妊娠中のつらい症状でお困りの方がいらっしゃいましたら是非ご相談ください。
腰痛、肩こりから頭痛、生理痛、自律神経の問題などお気軽にご相談ください
南青山カイロプラクティックVOICE OF SPINE
TEL:03-6913-8990
ホームページ:www.voice-of-spine.com
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子宮内膜症の方の生理痛の改善の症例
2008.08.13 Wednesday
外山です。
ここ数日は少し猛暑が和らいでいるように思いますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
世間は夏休み真っ只中なのか、骨董通りなども行きかう人が少ないように感じます。
今日は子宮内膜症と子宮筋腫を伴う生理痛にお困りの30代の女性の症例です。
生理痛は大変にひどく、いつも歩けなくなるほどの腹痛が起こり、薬を手放せないとのことでした。
この方は5-6年前に子宮内膜症と子宮筋腫の診断を受け、経過観察中とのことです。
また、15年ほど前から便秘もあるとのこと。
ホルモンのアンバランスを疑い調べてみると、さまざまな内分泌腺に関連する筋肉に問題があり、それによってからだのバランスが乱れていました。
さらに調べると、肝臓の機能低下が原因となってその他のさまざまな腺に悪影響を出していることがわかりました。
機能障害とは病気ではなく、病気ではないけれど正常に働いているというには十分でない状態のことです。
肝臓は女性ホルモンなどホルモンの分解を行うため、この働きがきちんとしていないと女性ホルモンのアンバランスが生じて生理痛を起こす場合があるのです。
具体的には、多くの場合肝臓でエストロゲンの分解が適切に行われないことによって、プロゲステロンに対するエストロゲンの割合が過剰になってしまう状態です。
過剰なエストロゲンは乳がんや子宮がんなどの腫瘍の大きなリスク要因であるため、女性ホルモンのバランスを整えることはとても重要です。
さらに、エストロゲンは甲状腺の働きを抑制してしまうので、代謝が落ちたり肥満、高コレステロール血症などの原因になることもあります。
そこで、肝臓の働きを高めるための治療を中心に、背骨・骨盤・筋肉のバランスを整えました。
また、肝臓は血糖値を調整する働きもあるため、急激に血糖値を変動させる要因となる精製した砂糖を使った甘い食べ物、精製した炭水化物などを控えるようにアドバイスしました。
この方の場合チョコレートがお好きだとのことで、少し減らすように注意しました。
その結果、10日間の間に2回治療した後の月経では生理痛がほとんど気にならないほど改善し、薬も不要だったとのことでした。
また、便秘もなくなっているとのこと。
便秘も、肝臓で分解されたエストロゲンの体外への排出を妨げることからホルモンのアンバランス(エストロゲンの過剰)、ひいては生理痛の原因となりますから改善させる必要があります。
ここでも何度も書いていますが、子宮内膜症や子宮筋腫などの病理的、解剖的変化は症状の原因になる場合がありますが、それが症状の原因のすべてではなく、さまざまな症状には同時に働きの問題、機能の問題も必ず伴っています。
この方の場合も、肝臓の働きの低下によって生じたホルモンの機能的アンバランス、もしくはそれらによって引き起こされた骨盤、仙骨の機能異常が生殖器系の働きを妨害し、生理痛として現れていたのだと考えられます。
カイロプラクティックではそのような病理的、解剖学的変化に対して治療を行うのではなく、病理的変化に伴う機能的問題に対してその機能を改善するための治療を行うことでさまざまな症状が改善することは珍しいことではありません。
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頻発月経
2008.05.12 Monday
外山です。
月経の問題にお悩みの方は多いと思います。
当院にもたくさんの月経の問題を抱えた方がいらっしゃいます。
今日は頻発月経の方の症例をご紹介します。
この方はもともと腰痛でいらっしゃいましたが、お話を伺うと、2週間に1回月経がある頻発月経とのこと。
婦人科を受診したところ、病理的な問題はないとのことで、特に治療も処置もしていないとのことでした。
この方は30代前半の方ですが、年齢的な原因だといわれたようです。
もともとは生理痛もあったようですが、現在はないとのこと。
調べてみると、副腎の機能がやや低下気味で、副腎に関連する筋肉が弱く、またそれに伴って骨盤のゆがみがありました。
初回は骨盤を中心に背骨の治療を行ったところ、1週間後にはやはり2週間目で月経があり、以前あったような生理痛も出たとのこと。
その後継続して治療を行い、生殖器に関連する筋肉と胃腸の治療を中心にからだの働きを高めるよう治療を行ったところ、4回の治療で生理周期が正常範囲の約1ヶ月に改善したとのこと。
月経の問題の多くの原因は、骨盤のゆがみやアンバランスと、ホルモンバランスの乱れによるものです。
婦人科ではこのような生理の問題にホルモン剤を処方することが多いようですが、特にカイロプラクティックを受けたことのない方は、骨盤や背骨の治療を行うだけで劇的に改善することが多いです。
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