南青山骨董通りのカイロプラクティックVOICE OF SPINEのブログ

原因不明の手の震え(脳虚血による脳損傷と思われる症例)
今日は手の震えの改善の症例です。
大変劇的な変化があったのでご紹介します。


60代後半の男性です。子供の頃に病気が原因で脳に栄養が行かず、脳障害を患っているとのことです。
以前から震えの症状はあり薬を服用していたそうですが、去年結核に罹り長期入院し、その際出来た血栓が原因で一時昏睡状態になり、その後に震えがひどくなってしまったとのことでした。

神経内科を受診しても原因が不明で、薬を強いものに変えただけだったとのこと。手の震えはかなりひどく、食事もままならない状態とのこと。

検査をしてみると、手のひらを交互に上下に向ける反復拮抗運動、左右の手を交互にテーブルを叩くなどのリズムやタイミングが必要な動きなどが左右両側で上手く行えない状態で、小脳の障害をうかがわせます。

インジュリー・リコール・テクニックを行うと、治療前に震えていた手がぴたりと止まり、反復拮抗運動、リズム、タイミングなどの症状が劇的に改善していました。

帰宅されてから「字がきれいに書けるようになった」と喜びのお電話をいただきました。実際に震えがあったときと同じ文章を書いていただきましたので貼っておきます。

治療前と治療後の文字の変化

この方の場合、塞栓により脳への血液供給が低下し、それが脳へのダメージとして残っていたと考えられます。もしかしたら、今回だけでなく子供の頃の病気による脳への障害も関係していたのかもしれません。

インジュリー・リコール・テクニックはこのような脳への栄養供給欠乏、脳虚血による脳損傷だけでなく、脳卒中、頭部外傷による脳へのダメージなどの後遺症などにも効果があるという報告があります。
改善の程度はわずかな場合から今回のように劇的な場合までさまざまですが、是非お試しになってみる価値のあるテクニックです!


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Posted by : 外山誉人 B.App.Sc.,B.C.Sc. ICAK認定アプライドキネシオロジスト | 目・耳・前庭・小脳など脳神経系の問題 | 15:38 | comments(0) | trackbacks(0)
寒さで起こるパニック障害のような症状
外山です。寒い日が続きますね。
東京はこれでも平年並みだそうです。
温暖化が危惧される中では、いい言葉ですね、平年並み。

今日からマニアックなことは「続きを読む」の後に書くことにしましたので、安心してお読みください(笑)。
興味のある方は続きも是非(笑)。

さて、先日アナウンスした、VOS式健康法(笑)(耳を冷やさないように!)ですが、調子を崩しにくくなったという報告をいくつか受けています。

そのうちのひとりの方は、パニック障害の既往歴があり、ここのところ頭がクラクラしたり気が遠くなりそうになるといった、その当時と同じような症状が出るとのことでしたが、耳当てを買って使うようにしてから症状はまったく消えたとのこと。



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Posted by : 外山誉人 B.App.Sc.,B.C.Sc. ICAK認定アプライドキネシオロジスト | 目・耳・前庭・小脳など脳神経系の問題 | 17:04 | comments(0) | trackbacks(0)
黒目の位置が治った
こんにちは、外山です。
急に寒くなりましたね。
体調を崩す方が増えています。
特に、寝違えやぎっくり腰など、急性の症状をきたしている方が多いので、早めにチェックすることをお勧めします。

今日は2回目に来院された方から思いがけない指摘を受けました。
というのも、初回治療の後、黒目の位置が真ん中になったのでビックリされたそうです。
3-4年前から鏡を見ると右目がどうも外に寄っていたとのこと。
それが治療後に家に帰って鏡を見たら真ん中に戻っていたためビックリしたそうです。

私としたことが、気づきませんでした(苦笑)。

ただ、これは治療の効果としてはいい傾向を示すひとつの指標になります。
特に左右の脳のバランスを測る指標になるのです。
目の動きや位置というのは、目を動かす筋肉の状態を表していて、それは脳の状態を測る窓になります。
カイロプラクティック神経学では脳のバランスを見る際には目の筋肉の状態のほかにもさまざまな方法があり、たとえばまぶたの下がり具合や顔の筋肉の張りや下がり具合の左右差、瞳孔の大きさの状態、眼底の血管の太さの差などがあります。
私も目の動きを見ることで神経のバランスをチェックする場合もありますが、この方の場合、初回の治療では違う方法を使っていました。

目を動かす外眼筋と呼ばれる筋肉は6つあり、それぞれ左右の大脳の影響を受けています。
それらは、脳神経支配ではありますが腕や足の筋肉と同じ骨格筋に分類され、カイロ神経学のインストラクターの増田先生に言わせると、「カイロプラクターは骨格筋は治療対象でしょ。目の筋肉も骨格筋ですよ。どうして治療しないんですか」となります。

大脳の働きにアンバランスがあると、目の筋肉にもアンバランスが出て、位置異常が起きる場合があるのです。

この方の場合には別の場所を指標にして脳のバランスを整えたので、それによって目の筋肉のバランスも整い位置も戻ったのです。

もちろん、目の位置というのも、斜位と斜視というものがあり、斜視は目自体の角度の問題なのでその場合には改善はしないのですが。

今まであまり指摘されなかった点を指摘していただいたので記事にしてみました。



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Posted by : 外山誉人 B.App.Sc.,B.C.Sc. ICAK認定アプライドキネシオロジスト | 目・耳・前庭・小脳など脳神経系の問題 | 19:52 | comments(0) | trackbacks(0)
小脳について
外山です、こんにちは。

最近プロのオートバイのレーサーの方を治療する機会があります。
話を聞くとものすごい危険を伴う過酷な仕事ですね。
信じられないような仕事です。

そういう方を治療するときに私が注意するもののひとつに、小脳の働きがあります。
小脳というのは、主にバランス感覚と運動の微調整をしています。

たとえば、手で何か物をつかむときに目標物に行き過ぎたり届かなかったりすることなく正確につかむことができるのは、小脳が筋肉の収縮と弛緩といつ止めるか(タイミング)ということをコントロールしているからです。

小脳というのは目の筋肉を含めた全身の筋肉の微調整をするので、飛んでいるハエを箸でつかんだという宮本武蔵はきっと小脳の機能がものすごく発達していたのだと思います(笑)。

小脳の働きにアンバランスがあると(たとえば機能が低下していると)、自分の感覚と実際の動きがうまく連動せずに、
運動に誤差が生じてしまいます。

たとえば、私は学生時代レストランでアルバイトをしていたのですが、寝不足だったり疲れていたりすると、店内で角を曲がるときなどによく肩をぶつけていました。そういう日は1度でなく何度も何度もぶつけるのです。今日はなんかおかしいからトレンチから飲み物とか落とさないように気をつけようなどと思っていました。
何でだろう何でだろうとずっと思っていたのですが、カイロ神経学で小脳について習ったときに、ようやくその理由がわかりました。

それは、自分で無意識に普段と同じように曲がっているはずが、実は壁との距離感がずれているのです。
普段と同じわかりきった動きを無意識にやってくれるのも小脳の仕事です。
今思えば、壁に当たらないように体を動かす小脳の働きが低下していたのでしょう。

みなさんもそういう経験てないですか?
たとえば、階段でいつものように脚を上げたつもりがつまずいてしまったり。

また、スポーツをされる方では、ゴルフで自分の思い描いているように打てないとか、野球のバッティングで捉えたはずがわずかに芯を外れていたり、ピッチャーではいつもと同じように投げているつもりなのにどうしてもリリースポイントがずれてしったり。
またはバレエなどでも、どうも感覚と違う動きしかできないときなど、それらは小脳の働きが低下している場合が多いです。

レーサーの場合、そのような距離感や体の角度の微調整などは命にかかわります。そう考えて、その方には小脳の働きに注目しながら治療をしています。

もちろん、これらはスポーツ選手だけでなくすべての方にとって重要な器官ですから、必要に応じて同じようにチェックはしていますが。

マフェトン理論で有名なカイロプラクターのDr.マフェトンはスポーツをしていようがいまいが、すべての人はスポーツ選手と同様の治療が必要だと言っています。

さて、小脳なんてどう治療するのかと思われると思いますが、筋肉や関節からの情報は脊髄小脳路という経路を通って小脳に行きますので、通常のカイロプラクティックのアジャストメント(矯正)や筋肉の調整は実は小脳に影響しています。
ただ、やり方を間違えると、逆にバランスを崩すことになってしまいます。

重要なのは、それをどう評価し、どうバランスをとるかです。
脳というのは筋肉や関節からの情報にその活性を大きく依存しているので、筋肉や関節から適切な情報がくるようにすることが最低限必要です。

だからうちでは筋肉や関節がきちんと正しく働くようにしつこいぐらい何度も検査し、治療するのです。
ここに何度も書いていますが、筋肉や関節が神経情報としてきちんと働くようにすることは、体全体にとってとても重要なことなのです。

うちでは、そこを一番重要視して治療しています。


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Posted by : 外山誉人 B.App.Sc.,B.C.Sc. ICAK認定アプライドキネシオロジスト | 目・耳・前庭・小脳など脳神経系の問題 | 13:07 | comments(0) | trackbacks(0)
目の乾きと口内炎
こんにちは、外山です。

空気が乾燥してきました。目が乾く方、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
今日は目の乾きと繰り返す口内炎でお悩みだった方の症例をご紹介します。
40歳の女性です。

この方はもともとほかの症状でいらしていたのでですが、その症状が落ち着いてきたので、初診当初からおっしゃっていた目の乾きと口内炎について調べていくことにしました。

一口に目の乾き、口内炎といっても、特に口内炎は自己免疫疾患やガンなどで起きることがあるので、注意が必要です。
この方の場合、目の乾きと、口内炎がよくできるとのことで、うちに来る前に病院で膠原病などの検査を受けていましたが異常はなかったとのことでした。

口内炎はさまざまな原因で起きますが、目が乾くという症状との関連から、唾液が少なくなっているのだろうと感じました。
唾液が減ると、口の中で炎症が起きやすくなり、口内炎を多発させることがあるのです。

「目が乾く」ということと、「唾液の減少」というのは実はある共通点があります。
それは、涙も唾液も脳神経である顔面神経に支配されているということ(唾液は一部舌咽神経でもあります)と、副交感神経支配であるということです。
唾液と涙はGeneral Visceral Efferent columnという共通の働きを持ち、兄弟のようなものなのです。

そこで、カイロ神経学の機能的盲点検査を行ってみると、右の大脳の機能が低下していることがわかりました。
(盲点検査についてはまた書きたいと思います)
大脳機能と自律神経は大きなかかわりがあります。
そこで、右の大脳を活性化するような治療を行い、左右の大脳のバランスを整えるように治療することにしました。
カイロの場合、顔面神経に手を入れて直接刺激する、ということはもちろんできませんので(笑)、大脳やほかの部位から間接的に、かつできるだけパワフルに刺激をします。

さまざまなやり方があると思いますが、私はアジャストメント(矯正)を行う順番を少し変更して治療していくようにしています。

大脳含めて脳の活性は体の筋肉や関節からの情報に大きく依存しているので、筋肉や関節のバランスが整い、左右から同じように刺激がくればそれだけでも脳のバランスが整う場合もありますが、順番を入れ替えて治療を行うといっそう効果的なのです。

治療後にもう一度盲点検査を行うと左右のアンバランスは改善していました。

2週間後に来院した際に聞いてみると、口内炎もできなくなり、目の乾きもほぼ改善し、目が乾くためにしばらくつけられなかったコンタクトレンズを入れてもまったく問題はなくなったとのこと。

やはり、神経系の問題でも筋骨格系の問題でも、体のバランスを整え、神経・筋肉・関節などの機能を重視していくことがとても大切なのです。



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Posted by : 外山誉人 B.App.Sc.,B.C.Sc. ICAK認定アプライドキネシオロジスト | 目・耳・前庭・小脳など脳神経系の問題 | 15:42 | comments(0) | trackbacks(0)
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